【乳がん体験談】乳がん検診の予備知識
乳がん検診といえば、マンモグラフィー、今まではそういうイメージしかありませんでした。この度、乳がん検診を初めて受診する事になり、調べてみると、実際は、マンモグラフィー・エコー・視触診・病理検査と検査項目が4つ有りました。
乳がん検診を受けるきっかけになったのは、左乳房に凹みを見つけたからです。調べてみると、乳がんの可能性があるみたいで・・・このまま放っておくわけにもいかず、受診することにしました。
マンモグラフィー
目的|病変の広がりを調べます
検査|乳房をできる限り引き出し、圧迫板で圧し広げて撮影。
できる限り圧し広げた方が、診断しやすい写真が撮影でき、
被ばく量を減らすことができます。
痛み|個人差あり。多少の痛みを伴う場合があります。
良い診断をするためには、乳房を圧し広げる必要がある事がわかります。多少痛くても、我慢、我慢。
エコー(乳房超音波検査)
目的|病変の有無、しこりの性状、大きさ、脇の下など周囲のリンパ節への
転移の有無を調べます。
検査|乳房にゼリーをつけて超音波を発する機器(プローブ)を当て、
画像で確認しまう。
痛み|ないはずです・・・
エコーではマンモグラフィーで見逃した病変が見つかるかもしれません。
視触診
目的|乳房の観察、リンパの状態を観察します
検査|乳房の形、左右差、乳頭の泌物・えくぼ、ただれの有無を観察。
乳頭から脇の下を手で触る。しこりの有無、境界、大きさ、硬さ、
動きを確認します。
痛み|医師が乳房を押す時、痛いかもしれないです。
乳がん検診ではマンモグラフィーと乳房超音波検査を行い、乳がんの疑いがあれば、針生検をして組織を採取し、病理診断の結果を待つことになります。明らかに良性である、と医師が判断した場合は検診が終わります。
病理検査
目的|病変の一部を採取し癌かどうか、
どういう性質なのかを顕微鏡で調べます。
方法|マンモグラフィーや超音波検査中に採取部位を確認しながら行います。
採取|病変の状態により異なります。私が行ってもらった採取方法はコア針生検。
局所麻酔をし、皮膚の上から太い針を刺して組織の一部を切り取ります。
採取方法には「針生検」「穿刺吸引細胞診」「吸引式乳房組織生検」
「外科的生検」があります。病変によって異なります。
結果|2週間後に判明。
痛み|生検は衝撃と痛みがあるらしいです。細胞診は痛くはないらしいです。
もし、病理検査まで行けば、約2週間後に結果が出ます。針生検まで行かないのが、一番いいのですが疑いがあれば、調べなくてはなりません。そして、例え、乳がんと診断されても早期発見であれば、その後の手術や治療の負担が、少しは軽減されるかもしれません。そのためにも、定期的に乳がん検診を受ける必要があります。
乳がん検診の案内や、職場で受診できる機会があれば、是非、検査を受けてみる事を考えてみて下さい。
この記事を書くために参考にさせていただいたのは、病院で配布されていた冊子「もっと知ってほしい乳がんのこと」と書籍「患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2019年版」の2冊です。2冊とも、とてもわかり易く、患者に優しく寄り添ってくれる本です。
では皆様、今日が良い日になりますように。