大切なものは、見えるところに。

乳がんかな?と疑い始めてからの日々を、振り返りながら、ゆるやかに綴ります。

乳がん手術直前|相部屋から個室へ移動しました

 

こんにちは。

よいひ、です。

 

まさか、と思うことが、この頃多くなってきました。

 

人生の中で、そういう時期なのかもしれません。

今まで、そこまでの波乱はない日々を送っていましたし。

それだけに、乳がんと診断された時は、

天地がひっくり返るような思いでした。

 

そのまさか、がこの日も起きて、なんと,

 

手術直前に、相部屋から個室への移動がありました

 

個室希望だったので、嬉しい限りでしたが、

こんな事もあるんですね。

 

個室が空きました!

 

びっくりして振り返ると、

看護師長が急いでお話にやってきました。

状況によっては、又、相部屋に戻るかもしれませんが

と伝えられました。

それでもいいと思い、即決でお話が進みました。

 

取り敢えず、色々出していた荷物をまとめ、

ベッドに置いて、ベッドごと移動しました。

 

退院するまで、私専用ベットなんですね

この時、ようやく気づきました。

 

窓際同士で、仲良くさせて頂いた人に挨拶してから、

相部屋を後にしました。

 

個室は、いいですね。

 

テレビは見放題

スマホで電話OK

荷物はそこかしこに起き放題

トイレ、シャワー、洗面台が自由に使える

 

こんなに違うんだと、しみじみ思いました。

そして、思いました。

個室の料金聞いてなかったと・・・

一体どの値段の個室なんだろうと・・・

 

そんなに高い部屋ではないはず、大丈夫、

保険で入院給付金が出るらしいから、それに頼ろう、

そう決めて、楽しむことにしました。

 

個室への引っ越しが無事完了し、手術予定時刻になりました、が、

 

手術室から、お呼びがかかりません・・・

 

「手術時間、押してます」と看護師が部屋にやってきました。

呼ばれるまでにする事はしましょうと、

看護師から渡された弾性ストッキングを履きました。

これは血栓予防のために履くそうで、病院から支給されます。

後は、点滴がすぐできるように、ルート確保。

 

準備万端で呼ばれたのは、1時間15分後、でした。

外に出ると、母が待ってくれていました。

私の紙おむつや、術後用腹帯等の荷物は、看護師が持ってくれました。

 

手術室へは徒歩で行きました

 

母と看護師と私の3人で、手術室へと向かいました

手術予定時刻から1時間以上遅れているからでしょうか。

看護師がとても足早でした。

 

確か、主治医の手術が、私の他に後一人居るはずです。

入院中に、知り合いになった乳がん患者さん。

しかも、この日の最後の手術です。

 

急がないと、医師やスタッフの1日が終わりません。

私も母も足早な看護師についていきました。

 

迷路みたい」と母が心配していました。

病室に戻れるかしらと。

「私が一緒ですから、大丈夫です」

看護師が笑顔で答えてくれました。

 

私の手術中、母はデイルームで待機するみたいでした。

主治医から術後説明を聞いた後、私の個室で帰りを待つ予定だと。

 

一人で数時間も、娘の手術を待つのは心細いだろうなと

申し訳ないなと思いました。

面会制限がなければ、一人で待たずに済んだのにと。

コロナ禍じゃなかったらなと・・・

 

手術室に着くと、すぐに扉が閉められてしまい、

母には手を振るぐらいしかできませんでした。

名前の確認をされた後、ヘアキャップを被って

手術台に上がりました。

 

手術台って意外に小さいな

 

というのが、第一印象でした。

 

気づいたら終わってますからね

 

麻酔科医の声が聞こえて、酸素マスクを付けてもらいました。

少しむせながら、もうすぐ手術が始まるなと思っていると、

「麻酔今から?」

 

「大丈夫ですからね」と主治医の声が聞こえました

 

私の右手を握りながら、主治医が声をかけてくれました。

 

「大丈夫、大丈夫ですよ」

 

離さず、ずっと手を握ってくれていました

先生、優しいな・・・

と思ったのが私の手術前の、最後の記憶でした。



では皆様、今日が良い日になりますように。