大切なものは、見えるところに。

乳がんかな?と疑い始めてからの日々を、振り返りながら、ゆるやかに綴ります。

Finding Joy in Work|フロー体験と自己効力感

 

私にとって仕事は、基本的に嫌なものです。

そんな仕事をいかに楽しむか、が私自身の課題でもあります。

 
では、どういった時に私は仕事に楽しみを見出せているのか?
を考えた時に、2つのポイントがあるのかなと思いました。
 
フロー体験と自己効力感です。
 

フロー体験

 
人が仕事に没頭している状態を「フロー」と呼びます。
フローに入る時というのは、時間を忘れ、自己意識が消失してしまうほど何かに没頭する状態を指します。ちょうど良い難易度の仕事とスキルのバランスが取れているときにフローに入りやすいとされています。つまり、仕事があまりにも易しすぎると退屈に感じ、逆に難しすぎるとストレスを感じます。
 
嫌な仕事をしているときでも、フロー体験をすることは可能といわれています。フロー体験は、物事に完全に没頭し、時間の感覚を忘れるような心理的な状態を指します。難易度と自己のスキル、この2つのバランスが取れているときに現れます。
 
嫌な仕事に楽しみを見出すための、フローパターンをまとめてみます。
 

難易度とスキルのバランス

 
フロー体験では、活動の難易度と自己のスキルがほぼ同じくらいのバランスにあることが重要です。これによって、挑戦と達成感が得られ、自己成長を感じることができます。
 

完全な没頭感

 
フロー体験のとき、人は完全に活動に集中しており、周囲の状況を忘れるような感覚に陥ります。自己意識が消失し、時間があっという間に感じられることが特徴です。
 

自己報酬

 
フロー体験自体が報酬となります。つまり、フローに入ることで楽しさや満足感を得るため、追加の報酬が必要ない状態にあります。
 

自発的な活動

 
フロー体験は自発的に行う活動に起こりやすいとされています。外的な強制や圧力がなく、自分自身の興味や関心から生まれる活動であることが重要です。

フロー体験は非常に充実感があり、創造性や生産性を高めるとされています。嫌な仕事に楽しみを見出だすためには、いかに個人がフロー体験を得ることができるような状況を作り出すかが鍵となります。
 

自己効力感

 
私ならできる、と思える傾向が強ければ自己効力感が強いといえます。仕事を達成する能力に対する信念、それが自己効力感です。自己効力感が高いと、どんな状況でも乗り越えらる、という自信を持てます。嫌な仕事に楽しみを見出すためには、自己効力感を高めることが重要です。これは、成功体験を積み重ねることや、スキル向上を通じて得られる自信が役立ちます。
 
フロー体験と自己効力感は相互に影響し合い、ポジティブなスパイラルを生み出すことがあります。
 

フロー体験が自己効力感を高める

 
フロー体験は、自己のスキルと活動の難易度がバランスしている状態で、仕事に完全に没頭することができます。この状態で行った仕事に結果が出て、良い経験をしたと思えると、自分の能力に対する自信を得ることができます。フローに入ることで成功体験を積み重ねることは、自己効力感を高めることに繋がります。
 

自己効力感がフロー体験を促進する

 
自己効力感が高い人は、自分が課題を達成できると信じています。そのため、フローに入りやすく、物事に対して積極的に取り組むことができます。自己効力感があると、失敗しても諦めずに再度挑戦することができるので、フロー体験を促進する要因となります。
 

ポジティブなスパイラル

 
フロー体験と自己効力感はポジティブなスパイラルを生み出します。フロー体験によって自己効力感が高まり、さらに自己効力感があることでフローに入りやすくなるという好循環が生まれるのです。これにより、成長や達成感を感じることができ、自己肯定感が向上します。

嫌な仕事でも、上手く行けばやって良かったなと思います。また、仕事の中にも、僅かですが好きだなと思えると作業があります。この部分を楽しんでいけば、今の仕事を続けていける気がします。