大切なものは、見えるところに。

乳がんかな?と疑い始めてからの日々を、振り返りながら、ゆるやかに綴ります。

ホットフラッシュ・・・術後乳がんホルモン療法の副作用

 

乳がん治療は、さまざまな身体的変化や副作用をもたらすことがあります。

私の場合は、ホットフラッシュにかなり悩まされています。

術前のホルモン療法時は、顔があまりにも真っ赤になるので驚きました。

 

yoihinomemo.hateblo.jp

 

ホットフラッシュの症状と影響

 

ホットフラッシュの主な症状は、急激な体温上昇や発汗です。
突然暑く感じて、顔や首、胸などの上半身が赤くなります。

 

仕事をしている時に、顔がゆでダコみたいに真っ赤になりフラフラしてしまいます。
1日でもいいからホットフラッシュが来ない日を過ごしたい!と毎日思っています・・・

 

この状態に体温上昇による発汗が加わることで、不快な汗ばみや湿った感じを経験します。夜間にもホットフラッシュは表れ、就寝中に突然暑くなり、目が覚めたり寝汗をかいたりすることがあります。

 

結構、身体的な不快感や心理的にストレスになります。

 

乳がん治療によるホットフラッシュは、個人によって異なる強さや頻度で現れます。治療法や病期、個人の体質など、さまざまな要素が影響を与えるため、一概には言えませが、経験すると結構つらい症状です。しかし、ホットフラッシュの原因となるホルモンバランスの変化は、乳がん治療中に避けられないものです。

 

ホットフラッシュの原因とホルモンバランスの変化

 

乳がんの成長や進行に関与するホルモンであるエストロゲン。ホルモン受容体陽性乳がんの治療では、エストロゲンのレベルを下げることが重要な目標となります。


これにより、がん細胞の成長を抑制する効果が期待されます。


しかし、エストロゲンレセプターへの影響は、ホットフラッシュの発生を引き起こす可能性があります。エストロゲンのレベルが急激に変動することにより、脳内の温度調節機構が乱れ、ホットフラッシュが発生するそうです。

 

視床下部とホットフラッシュの関連性

 

ホットフラッシュは、体温調節中枢である脳の視床下部の変化に関連していると言われています。視床下部は、体温を調節するために複雑な機構を持っています。

 

その中でも重要な役割を果たすのが視床下部の温度感知ニューロンです。
これらのニューロンは、体内外の温度変化を感知し、体温を維持するために適切な調整を行います。

 

通常、視床下部は体温を適切な範囲に維持するために働いていますが、更年期障害乳がん治療などの影響により、その調節機能が変化することがあります。
ホルモンバランスの変化により快適に感じる深部体温域が低下し、その非常にわずかな体温上昇が熱発生の誘因となり、ホットフラッシュが発生すると考えられています。

 

また、最近の研究によって、ホットフラッシュの原因となる神経細胞「KNDyニューロン」が、脳の視床下部に存在するそうです。

www.jaog.or.jp


更年期障害乳がん治療におけるホットフラッシュのメカニズムの理解において、KNDyニューロンの役割は重要な要素となりそうです。


ホットフラッシュの対処方法は人それぞれだと思います。
私は今のところ、集中して仕事をする時間を意識して短くする、以外に方法がありません。

 

診察まで後1ヶ月。症状が良くならないようであれば漢方薬を処方してもらうことになっています。

 

漢方薬は、自然界から得られた植物や動物の成分を使用して、体のバランスを整えることを目的とした治療法です。ホットフラッシュは、体内のホルモンバランスの変化によって引き起こされることが多く、漢方薬はこのホルモンバランスの調整に役立つと考えられています。

 

漢方薬の代表的な成分


漢方薬には、さまざまな植物や動物由来の成分が含まれています。
ホットフラッシュの管理に使用される漢方薬には、以下のような成分が含まれることがあります。

 

黄体ホルモン製剤(エストロゲン様物質)


漢方薬には、植物由来の成分であるイソフラボンやフィトエストロゲンが含まれていることがあります。
これらの成分は、エストロゲンに似た作用を持ち、ホルモンバランスの調整やホットフラッシュの症状の軽減に寄与する可能性があります。

 

鎮静作用のある成分

 

漢方薬には、鎮静作用のある成分が含まれていることがあります。これにより、ホットフラッシュに伴う不快感やイライラ感を軽減する効果が期待されます。

 

血流改善作用のある成分

 

ホットフラッシュには、血流の変化が関与していることがあります。漢方薬には、血行促進や血流改善の効果がある成分が含まれており、これによってホットフラッシュの症状の緩和が期待されます。

 

漢方薬の使用方法と注意点


漢方薬は、個々の症状や体質に合わせて処方されることが一般的です。医師による診断や処方箋を受けることが重要です。
また、漢方薬は一般的な薬剤と異なり、時間をかけて効果が現れる場合があるので、継続的な使用や定期的なモニタリングが必要です。


ホットフラッシュに効果的な漢方薬には、桂枝茯苓丸、当帰芍薬散、加味逍遙散、黄連解毒湯などがあるそうです。

get-canvas.com

 

どれも聞いたことのない名前ですが、どれを処方されるのでしょうか?
そういえば、ドラッグストアでもホットフラッシュ用の漢方薬がありますよね。
同じなのかな?

 

yojo.co.jp

 

漢方薬にも副作用があるみたいなので、これはこれで不安です。
やっぱり、お薬に頼らずホットフラッシュが自然に治まるのが一番ですね。

 

あと、「KNDyニューロン」の研究が進んで新たな治療薬ができればありがたいです。