大切なものは、見えるところに。

乳がんかな?と疑い始めてからの日々を、振り返りながら、ゆるやかに綴ります。

体重増加と乳がんホルモン療法〜レトロゾール

 

体重増加。気になりますよね。

ホルモン療法開始時に医師から言われたのは、
肥満は乳がん再発のリスクが上がるから体重管理をしてね、でした。

 

 

乳がんの再発率は、さまざまな要因によって影響を受けます。
その中に、体重の変化が含まれるそうです。

 

特に、私が服用しているレトロゾールの場合、体重増加がそれなりに報告されています。体重増加の主な原因は、ホルモンのバランスの変化による代謝率の低下や食欲の増加です。

 

レトロゾールによってエストロゲンの産生が抑えられることで、エストロゲンに関連する代謝の変化が生じる可能性があります。エストロゲンは体脂肪の蓄積や体重調節に関与していて、その働きが減少することで体重増加が引き起こされる可能性があるのかもしれません。

 

ホルモン関連の要因

 

脂肪組織はエストロゲンを産生することができます。
体重増加によって脂肪組織が増えると、エストロゲンの産生が増加する可能性があります。エストロゲン乳がんの成長を促進することが知られており、再発のリスクを高める要因となる可能性があります。

 

炎症の増加

 

過剰な体重や肥満は、慢性的な炎症の状態を引き起こし、炎症はがんの進行や再発に関与する可能性があります。
特に、炎症反応が乳がんの微小転移の成長を促進することがあるそうです。

 

インスリン抵抗性

 

体重増加や肥満は、インスリン抵抗性の発生を引き起こす可能性があります。
血糖値の調整が上手くいかなくなり、インスリンが過剰に分泌され、細胞の増殖や炎症の促進が起こる可能性があります。

 

レジスチン

 

脂肪組織から分泌されるホルモンであるレジスチンは、肥満と関連があります。
レジスチンは炎症反応を引き起こし、がんの成長や再発に関与する可能性があります。

 

レトロゾールによる体重増加は個人差がありますが、この体重増加は、治療開始後数か月から数年にわたって続くことがあるそうです。

 

体重増加は、乳がんホルモン療法の一般的な副作用の一つですが、治療の有益性と比較してそのリスクは比較的小さいとされています。また、体重増加のリスクを最小限に抑えるためには、健康的な食事や適度な運動、生活習慣の改善が重要ということです。


乳がんホルモン療法中の生活習慣や食習慣には、以下の具体的な対策が役立つ可能性があります。

 

健康的な食事

 

バランスの取れた食事を心掛けることが大事です。
野菜、果物、全粒穀物、健康な脂肪(例:ナッツ、種子、魚)
良質なタンパク質(例:鶏肉、豆類、大豆製品)を含む食事を摂ることが重要です。
また、加工食品や糖分の摂取を制限し、塩分の摂取量にも注意を払う必要があります。
私はパンが好きなので豆や全粒粉、鶏肉入りのものを選んでます。

 

適度な運動

 

自分に合った適度な運動を見つけることが良いかもしれません。
有酸素運動(ウォーキング、水泳、サイクリングなど)や筋力トレーニングは、長続きできる方法でするのが一番。


私はウォーキングです。毎日、通勤で60分程度歩いています。
体重管理や体力向上に役立つだけでなく、気持ちがいいなと思えれば、心身の健康にもプラスの影響を与えます。


ストレス管理も必要ですね。ストレスは免疫機能や体の健康に影響を与えます。
ストレスを軽減するために、自分の趣味や興味のある活動に時間を割くなどの方法を試してみるのもいいですね。

 

体重管理

 

ホルモン療法による体重増加を抑えるために、体重管理が重要です。
食事の質と量を管理し、適度な運動を取り入れることで、体重を適切な範囲に維持することが目標となります。

 

抗がん剤治療開始から毎日、体重を記録していて、食事や運動量を振り返る癖が付きました。

 

アルコールの制限や禁煙は言うまでもないですね。

 

ホルモン療法を再開してから、約2ヶ月。
ある日、突然、1.2kg体重が増加しました。

 

いよいよ来たのかと、でも食事は美味しく摂りたい、と強く思い工夫を重ねております。