大切なものは、見えるところに。

乳がんかな?と疑い始めてからの日々を、振り返りながら、ゆるやかに綴ります。

乳がん治療通院の思い出|採血

 

「乳腺(の患者さん)が来たよ」

 

私が通っている病院の採血室では、乳腺の患者さんが来ると

看護師さんたちが少しざわめくそうです。

 

 

 

こんにちは。よいひです。皆様、宜しくお願いします

 

先日、抗癌剤治療が終わりました。

約半年にわたる通院治療。

思い出はたくさんありますが、なかでも印象深いのが採血注射です

私の通院時期が真冬だったこともあり

看護師さんをかなり手こずらせてしまいました。

 

採血の時、注射をしてはいけない箇所

 

乳がんの手術をした場合、手術した側の腕は基本、採血ができません。

リンパ浮腫予防のため、採血・血圧測定は出来る限り手術していない方で行います)

そのうえ抗癌剤治療が重なると、その腕も採血で使えません。

腕の血管は抗がん剤投与のために確保する必要があります

そのため残された採血場所は、手の甲になります。

 

私の場合、手の甲にL字型に曲がった血管がありました。

この曲がっている血管が一番出やすいそうです。

しかし真冬になるとその血管すら出ませんでした。

 

どうやっても見えない

お湯で手を温めても、下に腕をぶら下げても血管が出ません

 

看護師さんが入れ代わり立ち代わりで採血を試みて、

5〜6回目でようやく入るという状況でした。

失敗前提の採血が冬の間は続きました。

 

冬が過ぎ、最後の抗がん剤投与前の注射は、久し振りに1回で終わりました。

そこで看護師さんがホッとしたように話し始めました。

 

乳腺の患者さんは大抵(注射に)苦労します

血管が細いし出ないし・・・冬場とクーラーが効いてる夏場は特に。

乳腺の患者さんが来ると、来たっ!てなります。

患者さんに痛い思いをさせてしまって申し訳ないです。」

 

本当に苦労されてるんだなと思いました。

 

抗がん剤投与の注射も一苦労

 

抗がん剤投与は治療室の看護師さんが神経を使われていました。

漏らしてはいけないというのが第一にあるそうで

「駄目、これは駄目・・・もう一回いいですか?」と

いつも慎重に針を刺してらっしゃいました。

 

あと、抗がん剤投与の回数が増えるにつれて血管が固くなり

打つ場所がなくなっていくみたいで、

「私が今日ここに打ったら、次に打つ人が絶対に困るけど、

今ここにしか(打つ場所が)ないから打つ」

と注射をしたこともありました。

 

実際に、次に注射担当になった看護師さんが

打つ血管がない・・・」と困り果てていました。

最終的には、腕の内側のここしかないという場所で

注射を打ってもらいました。

 

この注射の思い出ですが、私にとって不快ではありませんでした。

むしろ、看護師さんとコミュニケーションが取れたものあり、

楽しい瞬間でした。痛いのは痛いのですが・・・

 

抗がん剤投与も、副作用でしんどかったですが、

今となってはとてもいい、貴重な体験になりました。

 

では皆様、今日が良い日になりますように。