大切なものは、見えるところに。

乳がんかな?と疑い始めてからの日々を、振り返りながら、ゆるやかに綴ります。

トラブルを柔軟にやり過ごす力〜レジリエンスを身につける

 

職場では常に何らかのトラブルが起きています。

機器が動かない、物がない、情報伝達が上手く行っていないなど上げれば切りがありません。その起因となるのはやはりヒューマンエラーが多いように思われます。

 

どれだけ注意喚起を促しても起こってしまうヒューマンエラー。これを0にするのはまず無理です。みんな一生懸命やっている中でヒューマンエラーが起こるのは仕方がないのです。大事なのは、エラーにいち早気づきリカバリーし普通の状態を取り戻すことです。近年注目されているのは「レジリエンス(弾力性・復元力・回復力)」というキーワードです。

 

個人の完璧なパフォーマンスは求めません。、エラーを起こした時にどれだけ早く元の状態に戻せるかが焦点になります。一人ではできません。みんなで被害を最小限に食い止めるのです。トラブルに直面した際、迅速かつ効果的に回復し問題を乗り越える。それを職場のみんなでやり遂げた時に、組織としてまた更に成長していけるのだと思います。

 

失敗に着目するのは、しんどいです。

失敗しないようにする取り組みは、仕事をする本来の目的を失わせてしまいます。失敗を起こさないことが仕事の第一目的になり、モチベーションはさがるばかりです。みんながバーン・アウトしてしまいます。

それよりも当たり前のように上手くいっている事に着目し、その状態ががいかに理想的であるかを知る事が大切です。それが安全を生み、物事がうまくいく保証の土台になるのです。いつもの状態を知っておくことは、微妙な変化への気づきになります。そうすれば、次に起こりそうなトラブルが予測できます。

 

トラブル対応におけるレジリエンスを高めるための必要だと思われる要素をあげてみます。

 

プロアクティブな行動を重要視する

 

どの様なトラブルが起こりそうなのか見極める力が重要になってきます。必要になるかもしれない措置のうち、早めに手を打つべきもの、予測可能なリスクを事前に認識し、それに対する対策を準備しておくことが重要です。そうすることで、トラブルによる影響を最小限に抑えることができます。

 

無駄に終わることは気にしない

 

早めに手を打つと、無駄に終わる事は多々あります。しかしそれよりも判断が遅れることの方が後々取り返しの付かない失態に繋がる可能性が大きいのです。

 

普段の成功から得られる柔軟性と適応性

 

トラブルや障害が発生した場合、迅速に状況を評価し、柔軟に対応する必要があります。そのためにはまず、上手くいっている状態をどれだけ把握しているかが問われます。どうすれば今の状況を、もとの上手くいっていた状態に戻せるのか。そのためには何が必要なのかを瞬時に判断し、次に取れる行動を考えます。大切なのは、普段の成功、上手く行っていることです。そこを目指し、状況に応じて戦略や手段を変更し、最適な解決策を見つける能力を身につけていきます。

 

チームワークとコミュニケーション

 

トラブルが発生した場合、どれだけ情報を共有することができるかが重要になってきます。日頃から異変に気づけば報告し確認し合える場であること、コミュニケーションを十分に取り協力しあえていることが、いざという時の問題の解決や回復作業が円滑に進みます。

 

トラブル対応におけるレジリエンスを意識することは、上手く行っていることを改めて見直すいい機会だと思います。困難な状況に直面した際に、より効果的に対処するための重要なスキルになり得ます。

そう信じて私自身、頑張って取り組んでいきたいと思います。