大切なものは、見えるところに。

乳がんかな?と疑い始めてからの日々を、振り返りながら、ゆるやかに綴ります。

白湯の効果|食べられない抗がん剤治療中のサポートに

 

 

抗がん剤治療中、食事を摂ることが難しく、どうしたら良いのか悩む時期が続きました。

 

食べ物が食べられない・・・飲み込めない・・・

 

食べ物を口にしても、一口で終わってしまって、なかなかお腹に入っていきません。
そこで母から「白湯を飲んでみる?」と提案がありました。

 

白湯・・・あの味気ない、温かい水。
正直苦手で、以前、体調を崩して飲んだ時は「もう飲みたくない」と思った記憶がありまあした。しかし、何日も食べられない状態が続くのはつらく、何かにすがりたい気持ちでした。白湯は体にいいと聞くし、もしかしたらお腹の状態が少し良くなるかも知れない・・そう思い、久しぶりに白湯を飲みました。

 

すると、抵抗なくすっとお湯がお腹に入り、軽くなったような気がしました。
もしかしたら、食べ物が入るかもしれない。それからゆっくり食べていくと、それまでより少し多めの食事を摂ることができました。その後も、食欲が改善していき、全く食べられない時期を乗り越えることができました。

 

とても不思議でしたが食事を安定して取れるようになったこともあり、その日以来、毎朝白湯を飲むことが習慣になりました。

 

白湯とは?

 

白湯は、色や香りがなく、無味であるため、「白い湯」と呼ばれています。一般的には、温かい水よりもやや高めの温度で飲まれることが多いですが、個人の好みや体調によって温度は異なる場合があります。

白湯の特徴は、そのシンプルさと軽さにあります。白湯は、一般的なお茶やコーヒーと比べて刺激が少なく、消化器への負担が軽いとされています。そのため、体を温めたり、水分補給を目的として摂取されることがあります。

 

白湯の利点

 

消化器への負担が少ない
抗がん剤治療は、消化器系に負担をかけることがあります。
白湯は無刺激であり、胃や腸への負担を軽減します。そのため、食事の前後や、体調が優れない時にも飲むことができます。
また、水分摂取によって便秘の緩和にも役立つ可能性があります。

 

水分補給に適している


抗がん剤治療によって、吐き気や嘔吐が起こることがあります。

これによって水分不足が生じる可能性があります。
白湯は無味であるため、飲みやすく、水分補給に適しています。

抗がん剤治療などで嘔吐や吐き気がある場合でも、白湯は水分を摂取しやすい選択肢となります。
水分補給は、体内の正常な機能を維持し、副作用の軽減につながる可能性があります。

 

のどの炎症を緩和する

 

抗がん剤治療によって口内炎や喉の炎症が生じることがあります。
白湯は温かい水であるため、のどの炎症を和らげる効果があります。

口内炎やのどの痛みがある場合に、白湯を摂取することで快適さを感じることができます。
これによって食事摂取や会話がしやすくなります。

白湯は、健康維持や体調管理に役立つ一般的な飲み物として広く利用されています。

特に抗がん剤治療などの体力消耗が激しい状況下では、白湯が軽減効果や水分補給のサポートとして役立つ可能性があります。

 

白湯を摂取する場合の留意点

 

白湯は、一般的にはお湯を使って作りますが、必ずしも湯沸かし器を使用する必要はありません。

電子レンジや熱湯を注ぐことができる器具を使用しても構いません。

 

白湯の温度


熱すぎず、温かい白湯を摂取することで、消化器への負担を最小限に抑えることができます。
一般的には体温に近い程度で飲まれることが多いです。

具体的な温度には明確な基準はありませんが、約40度から50度程度が一般的な範囲とされています。
ただし、個人の好みや体調によって温度は異なる場合があります。

一部の人は、もう少し高めの温度(50度以上)が好まれることもあります。
また、熱さが苦手な人や口内炎などの症状がある場合は、やや低めの温度(40度前後)に調整することもあります。

白湯は通常、温かい状態で飲まれるものですが、温度が冷めてしまった場合は「冷たい白湯」という形で飲むこともできます。

冷たい白湯は、白湯を作った後に冷ますことで温度が下がったものを指します。

一般的には体温に近い温度で飲むことが推奨されていますが、温かい白湯が苦手な人や、暑い季節などでさっぱりとした飲み物を好む人にとって、冷たい白湯は選択肢の一つとなります。
重要なのは、自分自身が快適に飲める温度を見つけることです。

温度が高すぎると口内や喉に熱さを感じることがあり、逆に温度が低すぎると物足りなく感じることがあるかもしれません。

適切な温度を見つけるためには、少しずつ試して自分の好みを見つけてみることがおすすめです。

 

適量を摂取する

 

適度な量の白湯を摂取することで、水分補給を行いながらも過剰摂取を避けます。

個人の状態に合わせる
抗がん剤治療によって様々な症状が現れるため、個々の状態に合わせて摂取量や摂取のタイミングを調整することが重要です。

現在は抗がん剤治療を終え、ホルモン療法中ですが、同じように白湯を毎朝飲んでいます。