大切なものは、見えるところに。

乳がんかな?と疑い始めてからの日々を、振り返りながら、ゆるやかに綴ります。

乳がん検診・手術・治療に伴う痛みについて〜マンモグラフィー・外科手術・注射・抗がん剤副作用

 

検診前・手術前・治療前と節目節目で気になったのは、やはり痛みについてです。

これまで書いた記事の中から、痛みに関する内容をまとめてみました。

 

マンモグラフィー検査:乳房圧迫時の痛み

 

私の周りには、マンモグラフィー検査をしても軽い圧迫しか感じない人がいます。私は強く痛みを感じるタイプなだけに、この差は何なんだろうなと思います。胸が小さいと痛みを強く感じるとか、技師さんが均等に圧迫すれば痛みが軽減されるとも聞きます。

現在は無痛MRI乳がん検診「ドゥイブス法」というものがあるらしく、胸を挟む必要もなく、検査着を来たまま受けることができる検査があるみたいです。

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マンモグラフィーは痛みを多少なりとも感じる人が多い検査だと思うので、痛くない検査で精度が落ちないのであればそちらを受けたいなと思ったりします。

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センチネル注射:打つときの痛み 

 

センチネル注射は、リンパ節におけるがんの転移を検出するために使用されます。手術前、患者に放射性物質または色素を注射し、その後、特定のリンパ節に集まるかどうかを確認します。一般的には、軽度の痛みや圧迫感を感じる事があるという注射らしいのですが、とても痛いという患者さん情報もちらほらみられました。それでもマンモグラフィーより痛みを感じることはないだろうと私は思っていました。それで注射にのぞんだのですが・・・

個人的にはマンモグラフィーより痛かったです。本当に痛かった・・・「ペンチでつねられたような痛み」と表現されている方がいらっしゃいましたが、想像しうる限りでは、そうとしか言いようがない痛みです。痛くて待合室で立ちすくんでしまいました。なかなか痛みが引かず、こんなに痛いのは私だけかなと不安になっていました。すると、私と同じく痛みで顔をしかめながら待合室に入ってくる患者さんがいました。同じ日に手術をする乳がん患者さんでした。「ちょっと痛すぎない?」と二人で10分ぐらい愚痴ってしまいました。

 

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乳房全摘手術後:約1時間後からの身体の痛み

 

術後、痛み止めは点滴に入っていないので、痛みが我慢できなければ看護師に相談するという方針でした。最初は、左胸がジワジワ痛むぐらいで我慢ができましたが、次第に、左脇・背中・鳩尾・肋骨・背中と痛みが上半身に広がりました。胸がぐるぐる巻にされていたので、圧迫による苦しみもありました。そして時間が経つにつれ、激痛に。看護師に相談すると、背中の痛みは体勢を変えれば和らぐ、と言われたのですがそれができない。寝返りが打てませんでした。両膝を立てて、右手でベッドの手すりを持って、無理やり腰を引く。もう、とんでもなく痛かったです。結局、何をしても痛く、横になっているだけで辛い状態が続きました。

 痛み止めは2回使用しました。真夜中に2回。打つタイミングが遅かったのかもしれません。全く効きませんでした。後、残された方法は、筋肉痛か座薬、と言われましたが、もう、同じ事のような気がして、時間が経つのを待つことにしました。この時、個室で良かったと思いました。痛い、痛い、とずっと呻いていました。相部屋だと迷惑を掛けていたと思います。きっと、この声は、他の病室にも聞こえてたかも、と後日、他の部屋から聞こえてきた悲鳴を聞きながら思いました。

 

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乳房全摘手術後:約1週間後からの身体の痛み

 

まず、歩くと胸の傷が痛みました。退院時、ナースステーションからエレベーターへそして会計窓口へと歩きました。しかし歩くたびにその衝撃が胸の傷に響いて、とても痛みました。母の歩く速さにもついていけず、どんどん置いていかれました。「ヨボヨボのおばあちゃんみたいよ」胸の痛みで背中が曲がっていたそうです。乳がんの手術後は、回復が早いと言われていますが、私は、術後1週間では元通りには歩けませんでした。

また、履いている靴によっても傷の痛みかたが大きく変わりました。ベタ靴は、歩いた時の衝撃が胸に伝わり過ぎるように感じました。スニーカーだとクッション性が有るので衝撃が随分和らぎます。靴でこんなに胸の痛み方が変わるとは思わなかったので、正直、驚きました。結局、ベタ靴は3週間ぐらい履けずスニーカーで過ごしました。

 そして、横になる時の痛み。病院では電動ベッドで背中の角度を調整できていたので背中への負荷がどれだけの痛みに繋がっているのか気づきませんでした。平らな場所に横になると本当に痛いです。でも横になりたい。ということでどうしたら痛くならないのかを思案しました。あれこれ試した結果、左上半身にクッションを置いて角度を付けるという体勢を取ると、胸の痛みがかなり和らぎました。病室のベッドは有り難かったなとこの時としみじみ思いました。

 

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ドセタキセル副作用:身体の痛みと重み

 

特に、背中の痛み、下半身の重さ・節々の痛み、を強く感じました。背中は突き刺されている感じの痛みでした。まっすぐ立っていられず、常に前かがみになっていました。下半身は、とにかく痛い、重い。屈伸ができません。太ももは丸太のように硬くなり、節々は痛み、歩くのが辛い。下半身に鉛が入っていて、節々をずっと締め付けられている感じでした。

 

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ジーラスタ注射副作用:肋骨の痛み

 

抗がん剤投与後、好中球が減少し発熱した状態「発熱性好中球減少症」を引き起こす可能性があります。これは思い感染症に繋がる可能性があるので予防しなくてはいけません。そこでジーラスタというお薬を使うことにより、好中球を増やして対応します。強制的に好中球を増やすことで、一部の人々は副作用として痛みを経験することがあります。

私の場合、副作用かなと思われる異変は、ジーラスタを注射してから3日目に起こりました。上半身全体がとにかく痛い。肋骨に沿って痛みがありました。ひどい時は服が当たっているだけで痛かったです。一番苦労したのは、お風呂で身体を洗うときです。ボディーソープを素手でつけるだけで痛く、うなだれていまいた。この痛みは2日続き、後は次第に落ち着いていきました。

 

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振り返ってみると、この1年、なんらかの痛みがずっと続いていたなと思います。ここ最近、ようやく痛みを気にすることなく生活が送れるようになってきました。体に痛みがないのは本当に幸せなことだとつくづく思います。