乳がん術前病理結果|浸潤性乳管癌 硬性
癌なのかそうではないのか。組織を採取して病理結果が出るまで約2週間かかります。癌と診断される方もそうではない方も、結果が出るまでの2週間は精神的にとても辛い思いをされると思います。私もその2週間を過ごしようやく結果が出ました。
悪いものでした
医師の第一声が、「悪いものでした。病院は決められましたか?」でした。
実は、2週間前の乳がん検診で、乳がんの可能性が高いと、医師から告げられていました。そして、病院を決めておいて下さいと言われていました。
2週間、いろいろ悩み考え、そして病院を選びました。
悪い結果を聞く心積もりは、できていました。後は、病理組織検査報告書を見ながら、医師の説明を聞くだけでした。
病理組織診断報告書
病名「浸潤性乳管癌 硬性変」
医師によると「よくあるタイプの悪いものです」という事でした。特殊か、そうでないかに分かれるみたいです。
浸潤乳管癌とは
浸潤というのは、癌細胞が乳管や小葉から飛び出て、周囲(間質)まで広がった状態のことをいいます。再発・転移のリスクが高くなるそうです。また「小葉内進展が認められる、リンパ侵襲像を認めない」と報告書にはありました。浸潤はしているけどもリンパに行っていないということなので、
今のところ、私はリンパを取らなくていいみたいです。
追加レポート
この追加レポート欄に、色々な数値が記載されていました。
ホルモン受容体の有無
ER(+)Allred’s total score :7(90%)
PgR(+)Allred’s total score :6(50%)
スコアは0〜8段階で、7、8が高値になります。
これの2つはホルモン受容体のことで、陽性を示しているとの事です。
ホルモン療法が効くタイプみたいで、今後の治療方針の柱になるかもしれません。
HER2蛋白の過剰発現の有無
HER2 Score 1+ 軽度の発現が認められる
スコアは0〜3
(0,1は陰性 3は陽性 2はもう一度別の検査で、陽性か陰性か判断)
HER2蛋白は細胞の増殖調整に関わっているそうです。これが過剰発現(スコア3)してしまうと、転移・再発の危険性が高くなります。
癌細胞の悪性度
グレードⅢ
ⅠからⅢの段階に分けられていて、グレードⅠが悪性度が低く、グレードⅢは悪性度が高い「顔つきが悪い」という表現をされます。
癌細胞の増殖能
Ki67
KI67は%で表記されますが、病院によって捉え方が変わるそうで、15〜18%で高値としたり、中程度としたり色々みたいです。癌細胞が増殖するのが早いと悪性度が高く、抗がん剤が効きやすいと言われています。
癌細胞の増殖能を表す、Ki67は結果が出ていませんでした。また後日、かかりつけ医で聞いてくださいとのことでした。
本当に緊張していたので、結果がわかり開放された気がしました。
専門用語が多くて、頭が少しついていきませんでしたが・・・
結果は、悪いものでしたが、これは仕方がありません。
この時の一番の悩みは、この結果を大切な人にどう説明するのかでした。
その事についても、又、お話ができたらと思います。
それでは、またの機会に。